これがSTDだ!性病だ!  〜性病でお悩みのあたたへ〜

B型肝炎

病原体
hepatitis B virus

感染源
血液

潜伏期間
1ヶ月〜6ヶ月

感染経路
B型肝炎の主な感染経路は性的接触、出産時の母子感染、医療従事者の針刺し事故などで、その他輸血や注射の回し打ち等からも感染します。

性的接触とはあらゆる性行為(セックス・アナルセックス・オーラルセックス)を含みます。

母子感染はB型肝炎ウイルスが体内にあっても、症状が表に出ない潜在保菌者が多いために妊娠していても気づかない場合があります。母子感染を防ぐためには妊婦検診の受診が重要であり、妊婦検診の受診率の増加によって出産時の赤ちゃんへの感染率は減少しています。

また近年では献血時の検査が厳重化されていますので輸血での感染はほとんどみられなくなっています。

基本的には血液により感染を起こしますが、精液や分泌液にウイルスが混入しているケースもあります。飲み物の回し飲み程度であれば感染の危険性はないとされていますが、濃厚なキスなどはその限りではありません。

また、海外で感染するケースも多くみられます。B型肝炎はアジア、アフリカで多くみられ、海外で感染して国内に持ち帰るケースが多いと考えられています。

症状と経過
男性女性ともに同じような症状が出ます。
B型肝炎ウイルスに感染しても自覚症状が出ない人も多く、症状に性差はありません。

症状としてはまず全身に倦怠感を覚え、体がだるくなります。発熱や食欲減退、尿の色が濃い茶色なる、黄疸が出る(体や目の白い部分が黄色くなる)といった症状が現れます。ただし、このような症状が現れるのには個人差があり、感染してから早くて1ヵ月後ほど、場合によっては2ヶ月後に症状が出ることもあるため、海外での性交渉のことを忘れた頃に発病するというケースもあります。また、上記症状をださない、もしくは軽微な症状しか出さずに自然と完治する場合もみられます。

B型肝炎には、一過性感染と持続性感染があります。一過性感染とは、B型肝炎ウイルス感染後、1〜6ヶ月間の潜伏期間を経て急性肝炎を発症します。症状の程度は様々ですが、症状の全く現れない不顕性感染の人も70〜80%いると言われています。健康な成人の初感染のほとんどがこの一過性感染と言われています。

また、未熟な幼少期にB型肝炎ウイルスに感染すると、体内の免疫機構が未完成のためウイルスを異物と認識できずに感染が成立しません。しかし、ウイルスも排除されず体内にウイルスを保有した状態の持続感染となります。このように体内にウイルスを保有してしまう人をキャリアと呼びます。

キャリアの症状の自然経過は、無症候期→肝炎期→肝炎沈静期と推移します。幼少期の無症候期を経て、10代〜30代の間に不完全ながら体の免疫機構が働き、B型肝炎ウイルスを排除しようとするため、肝炎が起こります。自覚症状はないか、あっても軽いためウイルス排除には至らず、約10%の人が慢性肝炎へと移行します。

診断・検査
B型肝炎ウイルス(HBV)に感染しているかどうかは、血液検査で調べることができ、ほとんどの病院や診療所で受けることが可能です。

検査では、HBs抗原というHBVの外殻を構成する蛋白質が血液中にあるかどうかを調べます。HBs抗原が陽性(+)の場合、HBVに感染していることを意味します。ただし、HBs抗原が陽性(+)となるまでには、HBVに感染してからおよそ2〜3ヵ月が必要とされています。HBs抗原が陽性(+)の場合には、肝機能検査や血液中のウイルス量(HBV DNA)、HBe抗原・抗体の有無、腹部エコーなどの結果をもとに診断を進めていきます。

肝機能検査ではAST(GOT)、ALT(GPT)、血清ビリルビンなどを調べ、肝炎を発症しているかどうか、また生じた肝炎や黄疸の程度を知ることができます。

HBVDNA 検査はHBVのウイルス量を具体的に数値化したものであり、特にインターフェロン(IFN)治療や抗ウイルス薬を使用し、その治療効果を見るときに有用です。

感染予防
B型肝炎に感染しないための予防法としては、アナルセックスや生理中の性交渉を避けましょう。男性の場合はコンドームの着用が感染予防には有効であり、他の性病に感染しないためにもしっかり着用してください。

他にワクチンの接種も有効です。もし夫婦など特定の相手がB型肝炎ウイルスを体内に持っていることが判明した場合には、感染していない相手はワクチンの接種で抗体を作ることが予防法になります。

対処法
一般的には安静にしていれば、症状が出てから2〜3ヵ月で自然に治ります。

食欲がないときにはブドウ糖中心の点滴を行い、栄養を与えることが必要です。体を休めて、ウイルスに対する抵抗力を極力低下させないようにすることも重要です。

ただし、まれに肝臓の炎症が治まらずに劇症化(肝臓の炎症が非常に強くなり、肝細胞のほとんどが死んでしまう)することがあり、その場合には肝臓移植が必要になります。肝臓移植を行わない場合の死亡率は60〜70%にもなると言われています。

B型肝炎ウイルスにはインターフェロンやラミブジンのような抗ウイルス剤もあり、この薬を注射したり服用することも対処法として行われます。

最近の発生状況
血液製剤による感染は極めて減少傾向にあります。しかしここ数年、医療従事者の針刺し事故や覚醒剤注射の回し打ち・刺青での針の再使用などによる感染もたびたび認められます。


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