エイズとは、病原体であるエイズウイルス(HIV)が人間の免疫を作るもとである白血球に入り込み、Tリンパ球(ヘルパーT細胞)をゆっくり破壊しながら増殖します。その結果、免疫機能が低下し、ふつうではかかりにくいさまざまな病的症状が発現してくる病気です。
感染者の約半数が10年以内に発病し、その後、発症者の多くは5年以内で亡くなっています。
第1期:無症候性キャリア期(潜伏期)
感染してHIVを保有して他に感染させる危険はあるが、ほとんど無症状に経過する。ただ一部には、急性感染症状として感染後2〜4周目に発熱やリンパ節腫脹、咽頭痛、筋肉痛、関節痛、発疹などを示すものがある。しかし、これも1〜2週間で自然に治るため、自覚されないことが多く、数年から10年続く。
第2期:エイズ関連症候群期
発熱、リンパ節腫脹、全身倦怠、下痢などが3ヵ月以上も続く。体重も通常の10%以上の減少を示し、ヘルパーTリンパ球の減少が起こる。
第3期:AIDS期(発病期)
感染後10年くらいして起こる。ヘルパーTリンパ球が著明に減少ないし消失する。免疫不全の徴候として、発熱、リンパ節腫脹、全身倦怠、下痢の他、カリニ肺炎やカポジ肉腫、口腔内カンジダ症などの日和見感染を起こす。発病した場合、5年で90%が死亡するといわれている。
終末期には75%のものが脳の変性を起こし、痴呆などに陥る。
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